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現代小説 更新中

「太田金山子育て呑龍」

「太田金山子育て呑龍」

大人の「上毛かるた」(5)太田市・金山と呑龍様

読み札(お)・「太田金山子育て呑龍」



画像の説明


大田市にある大光院は、別名を『子育て呑龍』と呼ばれています

子供連れの参詣客が次々と訪れます


 詠まれているのは、太田市・金山と、
子育て呑龍と呼ばれている、「大光院」のふたつです
くどい説明は省いて、逸話を書きたいと思います
それでこその、大人の「上毛かるた」です。
本日は若干、艶めいたお話になります。


 まずはさっくりと、「呑龍様」について解説します。
金山の南山麓にある浄土宗の寺院です。
正式には、「義重山新田寺大光院」といいます。
慶長18年(1613)。徳川家康により、新田義重を追善するため、
呑龍上人を開山として創建されました。

 
 呑龍上人は生活困窮者の子供を、弟子として引き取り養育します。
そうした功績が認められて、いまも「子育て呑龍」として
厚い信仰を集めています。


 大光院の背後にそびえているのが、金山(かなやま)です。
江戸時代。幕府直轄の「御用林」として、立ち入りが厳しく制限されてきました。
良質なマツタケがここで産出されるからです。
寛永6年(1629)から、慶長3年(1867)まで、マツタケを運ぶ行列が仕立てられ、
将軍家に献上されてきました。


  明治以降は、皇室に献上されるようになり、それは昭和39年まで続きました。


広い境内の様子から


 さて前置きはこのくらいにして、逸話に入りましょう!

 登場する人物は、3人。
大光院の呑龍様。利根川をはさんだ対岸の妻沼の聖天(しょうでん)様。
もう一人。文武両道と称された室町時代の名将・太田道灌です。



 この3人の男と女のはなしです
妻沼の聖天様は「絶世の美女」です。1度も見たことはありませんが・・・
あしからず。


 名将の誉れ高い、太田道灌のエピソードからはじめます。
道灌がまだ若いころ、山に鷹狩りに行った帰り道でのことです。
にわか雨に降られました。
道灌は通りかかった民家で、蓑(みの)を貸してくれるよう家の人に頼みます。
応対に出た少女は無言のまま、ひと枝の山吹の花を差しだします。


 わけのわからないまま道灌は、山吹の花を持ち帰ります。
戻ってからその話を家臣にすると、
「山吹の花は、実をつけません。
家に「蓑がない」ことを、「実の無い」山吹の花に託したのだと思います。
機転の利く少女ですなぁ」


この話は「七重八重 花は咲けども みのひとつだに なきぞ哀しき」 と言う
古い歌に由来しています。


 己の無学さを深く恥じた道灌は、こののち文学や歌道、
和歌を深く志すようになります。


 そんな道灌が、絶世の美女・妻沼の聖天様と恋におちます。
いや実は、正確にいえば、妻沼の聖天様の勝手な片思いなのでしょうか。
そんな聖天様に、ひそかに心を寄せている男がいます。
それが、太田の呑龍様です。

 妻沼の聖天様は、「松」が嫌いなことで有名です。
ゆえに妻沼に住む人たちは、正月に門松を立てることもないし、松の木も植えません
「松」の名前がつく人と結婚するときは、改名するという徹底ぶりです。


 その原因が、聖天様の「恋ごころ」にあります。


 道灌に恋した聖天様が、待てど暮らせど顔を出さない道灌に腹を立てます。
「待つのは嫌じゃ!」と、ついにぶち切れてしまいます。
話はそれだけで終わりません。
それでも道灌に想いを寄せている聖天様に、こんどは呑龍様が切れてしまいます。
嫉妬した呑龍様がついに、派手に口喧嘩した挙句、松の葉で聖天様の目を
突いてしまいます。
よくある、痴情のもつれです。


 真偽のほどはわかりません。
しかし。「待つのも」「松の葉」も大嫌いになってしまった聖天様が、
境内の松の木を、一本残らず切り倒してしまいます。


 いいんでしょうか・・・
慈悲深い仏様や偉人たちをこんな風に紹介したりして・・・
しかし。妻沼の聖天様にお参りをするときは、「待つ(松)」という言葉と、
「呑龍様」と「道灌さま」の話は、くれぐれも禁物です。
間違って口にすると、美人の逆鱗に触れてしまうかもしれません。
充分に、注意をしてください。


 そうそう、忘れるとこでした。
お参りの際、入口にある手造りのお豆腐屋さんと、境内で売っている巨大なおイナリは、
どちらもこちらの名物です。
なおかつ、味は絶品です。
是非お立ち寄りください。美味しいこと請け合いです。


埼玉県・妻沼市の聖天様

本堂は国宝に指定されています  優美な彫刻群

壁を埋め尽くす彫刻は、圧巻です




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