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「登る榛名のキャンプ村」

「登る榛名のキャンプ村」

大人の「上毛かるた」(25)榛名山

読み札(の)・「登る榛名のキャンプ村」



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 榛名山は、上毛三山のひとつ。
古来から山岳信仰を受けてきた山です。
中腹に榛名神社が祀られています。

榛名湖・トライアスロン

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 山頂に、カルデラ湖の榛名湖。
真ん中に、火口丘の榛名富士(標高1390.3m)。
6世紀前半のころから、30年の間隔で
大きな噴火を繰り返したといわれています。


 中央のカルデラ湖を
最高峰の掃部ヶ岳(標高1449m)。
天目山(1303m)。尖った峰の相馬山(1411m)。
二ッ岳(1344m)。溶岩円頂丘の烏帽子岳(1363m)。
鬢櫛山(1350m)が囲みます。
さらにその外側を、水沢山(浅間山 1194m)。
鷹ノ巣山(956m)。三ッ峰山(1315m)。
杏が岳(1292m)。古賀良山(982m)。五万石(1060m)。
など、数多くの側火山が囲みます。
多くの峰をもつ複雑な山、それが榛名山です。

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 榛名山には、伊香保温泉をはじめ、
たくさんの温泉があります。
山岳信仰も盛んです。
榛名神社や水沢観音が山中にあります。


 巨人。ダイダラボッチの伝説も
残っています。
富士山、浅間山、榛名山を競争で作り、
あと一息というところで、
富士山のだいだらぼっちが勝ったという話。
榛名神社が、諏訪神社から井戸を通して食器を借りた
という話。
弘法大師が杖を刺し、井戸を掘ったという言い伝えも
残っています。
いずれも山岳信仰が盛んだったことを
うかがわせる、古い話です。

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 埼玉県の川越に、
神の申し子を育てた「次兵衛塚」という
民話が残っています。
今日はその話を紹介します


 ・神の申し子を育てた次兵衛・


 そのむかし。
砂新田に次兵衛という者が住んでいました。
たいへん働き者です。
朝は暗いうちから畑仕事に出かけ、夕方は、
星を見なければ帰らないという毎日を送っています。


 自然に財産もできます。人づき合いもよかったので、
近所の評判もよく、何不自由なく暮らしています。
ところが、ひとつだけ満されないものがありました。
どうしたわけか、いつまでたっても子宝に恵まれません。


 次兵衛は、人一倍子供が好きです。
あらゆる神仏に祈ります。
祈祷師や巫女(みこ)にもお願いしたが、
だめでした。

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  たまたま、ある人から、
「上州の榛名神社(榛名山)へお願いすれば、
子供を授けてくれる。
ただし。その子は神の申し子だから年限がくれば
神になって親の許から去ってしまう。
それでもよいというのなら、願いしてみたらどうか」
と教えられます。


 なかばあきらめていたところなので、
たいへん喜びます。
仕事を放り出し、とるものもとりあえず、
榛名神社を訪ねます。


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 次兵衛は、三日三晩。
子供が授かるように一心不乱に祈ります。
しばらくすると霊験があらわれ、女の子が生まれます。
彼の喜びようは、ひととおりでありません。


 毎日毎日。蝶よ花よと育てます。
娘は親の期待にこたえ、すくすくと育ちます。
日一日と、可愛らしくなっていきます。

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 娘が七歳になったときのことです。
朝。娘のぞうりを見ると濡れているではありませんか。
たらいの水でもこぼしたのかなと思っていました。
ところが、次の朝もまた濡れています。


 次兵衛は不思議に思い、娘に聞きます。
はじめはだまっていて、何も答えませんが、
そのうち、観念したように話し出します。


「私は榛名さまから来た神の申し子です。
ことし七歳になりました。
約束どおり、榛名神社へ帰らなければなりません」

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 いままでこんなに私を愛し、大事に育て下さった、
ご両親さまに、お別れするのがつらくて、
言い出すことができませんでした。
毎晩お休みになるのを待ち、榛名山へ忍んで
行っていたのです」


 次兵衛は、飛び上がらんばかりに驚きます。


「いやいや。お前は私たちの娘だ。
だれが何と言っても、榛名山には渡さない。
断じて渡さない」


 と娘を抱きしめます。

 ややあってから次兵衛が、落ち着きをとり戻します。
(榛名さまへ願をかければ子供は授かるが、
その子は神の子なのだから、年限があると教えてくれたのは、
このことだったのか。
やはりこの子は、神の子だったのか・・・)
改めて神の力の偉大さに、胸をうたれます。

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 もう一度お願いして、自分の子供にしてもらおうと、
翌朝。娘をつれて榛名神社へでかけます。


 神殿の前で、一心に神のお慈悲を乞います。
ところが、娘といっしょに連れて来た下女が、
とつぜん、何かにとりつかれたように、物も言わず、
吸い寄せられるように、榛名湖に向かって歩き出します。
あれよあれよと言っているあいだに、
「ざぶん!」と池の中へ飛び込んでしまいます。


 次兵衛が、あわてて湖に走ります。
しかし。飛び込んだはずの下女の姿は見えません。
湖底に居るのは、小さな蟹です。
振りかえるとこんどは、娘の姿が見えません。
娘のかわりに、大きなヘビがあらわれました。
大へびに姿を変えた娘が、下女のカニが待っている湖底へ
消えていきます。

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 ここに至っては次兵衛も、あきらめざるを得ません。
重い足を引きずり、やっとのことで家へ帰ります。


 すっかり力を落してしまった 次兵衛は、
何も手につかず、終日、部屋へ引きこもります。
娘のいなくなったこの世に、もう用はなくなったと、
入定する決心をかためます。


 地面に穴を掘り、その中へ入ります。
いっさいの食物や水を絶ち、一心に念仏を唱えます。
心配した人々が、ようすを見にいきます。
満面に笑みを浮かべ、一心に経文を唱えている
次兵衛の姿は、すでに人間ではなく、
仏さまのようだったといいます。


 七日目の晩。
とうとう念仏の声が途絶えます。
行ってみると、次兵衛が成仏しています。
村の人々は生前、彼に言われたとおり、
そこへ塚を築きます。


 それが、砂新田の高階中学校の西側にある
「次兵衛塚」です。
砂新田ではいままで雹(ひょう)や、落雷、集中豪雨の
被害を受けたことがありません。


 次兵衛が榛名神社の申し子を、自分の子供として
大事に育てたので、榛名湖の竜神が、次兵衛塚のある
砂新田を避けさせるです。


 また榛名湖が一年中、きれいな水をたたえているのは、
蟹になった下女が、毎日掃除をしているからです。


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 ・追伸・
キャンプ村とあるのは、かつて県内の中学生たちのための、
林間学校が、ここに有ったからです。




画像をスライドで、お楽しみください。



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