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「県都前橋,生糸の市(いとのまち)」

「県都前橋,生糸の市(いとのまち)」

大人の「上毛かるた」(9)前橋市

(け)・「県都前橋,生糸の市(いとのまち)」



画像の説明


 蚕に「お」と「さま」を付けて
「お蚕さま」と呼んだ養蚕業と、生糸のはなしをたっぷり書こうとしたら
もう一枚、「繭(まゆ)と生糸は日本一」という札がありました。
タイトル通り今回は、県都・前橋について書いていきます。


群馬県の県都・前橋市。後方は長い裾野を引く赤城山


 「水と緑と詩(うた)の街」それが前橋です。
県庁を左に見て、利根川を北上していくと陸上競技場や野球場の先に、
広大な平地の松林が見えてきます。
市民の憩いの空間、「敷島公園」です。

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 前橋を象徴する、
水と、緑と、詩の総合スポットです。
実はここに、恋多い私の、
ほろ苦い思い出が眠っています
「過去完了」のはなしです・・・
レイコにも、実は内緒の話です(笑)




 ここには、2700本の松が有ります。
平地の松林として、全国有数の規模をほこっています。
この公園は、いまからおよそ100年ほど前に、
利根川の洪水を防ぐ目的で誕生しました

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 園内には、郷土の詩人、
萩原朔太郎の記念館と詩碑があります。
生糸の歴史を物語る蚕糸記念館も、ここにあります。
隣には600種7000本のバラが咲く、
バラ園があります。
たくさんの愛好家や家族連れが訪れます。
春には桜が楽しめるボートの池があり、こちらは、
カップルや若者たちでにぎわいを見せています。

 1970年代。
県下に労働組合青年部の交流組織がありました。
年に数回。音楽祭やスポーツ大会、キャンプなどが
交流の場として開催されました。
そこで実行委員を、3年ほど務めたことが有りました。


 転職して間もない頃のことです。
調理の世界から、金型という特殊な世界へ入りました。
プラスチック製品を作るための、金型です。
知り合いの町工場で、最新鋭の工業用工作機械と
出合ったことがきっかけです。


 1ミリの10分の1や、
100分の1を切削する、精密加工の世界です。
妙にピンときました。
初めて触るこの工作機械と、当時、出たばかりの
コンピューターの操作に、すぐ夢中になりました。
以来20年以上、金型製作の現場で過ごすことになりました。




 実行委員として送り込まれたこの交流組織で、
同じポジションでよく顔を合わせる女の子がいました。
色白で愛想がよく、くりくりした目が印象的な女の子です。


 新聞社に勤めていました。
いつも隅っこに静かに座っている女の子です。
ほとんど発言しません。
最初に仕事したのが、この敷島公園での音楽祭です。


 彼女が司会を担当しました。
こちらは運営の責任者です。
会議の外、細かい打ち合わせをするため、
何度か前橋に足を運びました。
駅前の喫茶店で待ち合わせをして、欅の並木路を歩きました。
打ち合わせなのかデートなのか、よくわからない微妙な時期でした。
何が微妙なのかは、よくわかりませんが・・・

 敷島公園の中央に、芝生の空間があります。
お天気の良い日には、たくさんの家族連れがお弁当をひろげます。
ここに舞台を組み、県内のアマチュアバンドを集めた音楽祭を、
3年ほど続けて開催しました。


 1500人近い聴衆の舞台を、彼女は乗り越えました。
普段は見せない機転のよさで、ハプニングだらけだった音楽祭を
無事に乗りきってみせました。
度胸がよいというか、本番に強いタイプのようです。
こうした取り組みを通じて、いつしか、彼女に惹かれていきました。
ほのかな恋心と言っても、過言ではありません。


中央にあるお堀は周囲を桜が彩り、遊覧ボートも楽しめます


 そんな彼女が、胸の内を明かしてくれたことがありました。
任期が終わる3年目の夏のことです。

 場所は、浅間高原にある湯の丸キャンプ場。
2泊3日の、友好キャンプに取り組んでいた時のことです
会場の下見から帰る途中。
中之条を過ぎ、山の中を走っていたとき田んぼ一面に群れる
ホタルに出会いました。


 思わず車を止めました。
2人で車の外へ出て、ホタルの乱舞に見とれました。
この時。告白されてしまいました。
「わたし、実はね。好きな人がいるの。
でもね。勇気が出せなくて、告白できず悩んでいるの・・・」と。
この子、実は、好きな人がいたんです。

 もちろん、やりました。
聞いたからには、ちゃんと、恋のキューピットって言うやつ。


 お相手は、同じ実行委員会のなかにいる男性で、
まぁまぁの野郎です。
早速そいつを呼びつけて、説教しました。
女を泣かせないで、男なら何とかしろと言いました(笑)
恋に敗れた男の、ささやかな逆襲です。


 結婚式でも、ちゃんと祝辞をのべました。
「俺の大事なものを横取りしやがって、ゆるさないぞ、この野郎、」と。
やんやの、大絶賛を受けました。・・・
でも、この結婚式の席に、レイコがいなくてよかった!
命びろいをした想いがします。




  【追伸】

 敷島公園の周辺には、前橋市民の憩いとスポーツの空間があります。
高校野球の決勝戦が行われる『敷島球場』をはじめ、
陸上競技場も近くにあります。
糸の町を象徴する歴史的遺産物も多く、広い敷地内に
点在する形で展示されています。
そのいくつかを、画像で紹介します。


【敷島公園・バラ園】
毎年、6月のはじめから見頃を迎えます

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【陸上球技場・正田スタジアム】
県内陸上競技の聖地として広く知られていますが、J2に所属している『ザスパ草津』の
ホームスタジアムとしても活用されています。
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【甲子園への道・敷島球場】
夏の甲子園大会への出場を決める、県高校野球の決勝戦がおこなわれる会場です。
プロ野球の公式戦が開催される、公式規格の球場です。

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