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「紅葉に映える妙義山」

「紅葉に映える妙義山」

大人の「上毛かるた」(35)妙義山

読み札(も)・「紅葉に映える妙義山」



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 妙義山は、赤城山・榛名山と共に
上毛三山の一つに数えられ、
急勾配の斜面と尖った姿が特徴的な、
日本三大奇勝のひとつと言われています

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 妙義山は、
白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭
などを合わせた総称で、南側の表妙義と
北側の裏妙義に分かれています。


 特に下仁田側から眺望できる
金洞山(標高1104m)は
別名・中之嶽と呼ばれ、親しまれてきました
奇岩がいたるところに見られる妙義山の中でも、
中之嶽の景色は特に圧巻です。

 中腹を巡る
第1石門から第4石門までの景観を始め、
ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩・ユルギ岩・虚無僧岩といった
ユニークな名前の岩石群は、日本屈指の山岳美と讃えられています。

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 石門巡りコースは、
中之嶽神社が発着点となっており、
妙義山の東面中腹には荘厳な妙義神社が建立されています。
江戸時代には、火伏せや雷除けの霊験があると信じられてきました


 妙義山は
いまから700万年前の噴火で出現した火山が、
その後の風化・浸食が火山内部まで達したことで
現在のような、荒々しい山容になったものと考えられています。

 「星穴岳」に残る
矢とおむすびで空けた、
2つの穴の伝説を紹介します

 

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 石門群を望む表妙義にくらべて、
裏妙義側は訪れる人も少なく、
静かな山村の風景が広がっています。


 中木ダムから、
妙義湖畔沿いに湖尻方面を目指すと、
前方に奇妙な岩峰が顔を出します。
 山肌にぽっかりと穴が空いているのです、
これが伝説の「星穴岳」です。


 昔々、妙義山のふもとの村に
百合若大臣(ゆりわかだいじん)
という大男が住んでいました

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ある時、力だめしにと大きな弓と矢をつくり、
碓氷川をひとまたぎすると妙義山に向かって弓を引き、
矢を放ちました。


 矢は岩山に当たり、
大きな穴を空けました。
これを見ていた家来の一人が、
今度は弁当のおむすびを取り出して、
同じ岩山に向かって投げつけました。


 すると、
さっきの穴のとなりに小さな穴が空きました。
この2つの穴は、ちょうど夜空に光る星のように見えることから
「星穴岳」と呼ばれるようになりました。

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 大きい穴を「射抜き穴」と言い、
小さい穴を「むすび穴」と呼びますが、
妙義湖側からだと、大きい穴しか見えません。


 国道18号を碓氷峠方面へ向かうと、
右手に一本のケヤキの大木がそびえています。
その下に薬師様が祀られていて、
大きなくぼみのある石があります。


 これが「百合若大臣の足跡石」です。
矢を放ったときに踏ん張った右足の足跡だといわれ、
くぼみの大きさは約50センチ、
かなりの大男であったことが分かります。

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 では、左足はどこに踏ん張ったのか?
伝説によれば、
碓氷川をはさんだ五料の中木という所だといいます。


さっそく行って、
あたりを探してみましたが
足跡らしき物は見当りません。
役場に問い合わせてみたところ

「だいたいの位置はわかるが、場所は不明」
とのことです。


 いずれにしても右足と左足の距離は、
直線にして約5~600メートルもあるのです。

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これが百合若大臣の歩幅だとすれば、
身の丈は軽く1000メートルを超えてしまいます。
いったい百合若大臣とは、何者なのか?
百合若伝説は日本八大伝説の一つとして、
日本各地にも残っています。


 そもそもは
室町時代につくられた北九州地方の英雄話です、
元となった話は、百合若という若者が
異国遠征の帰途で家臣の裏切りにあい、故国に帰ってから
成敗するといういたってシンプルな話です。
それがなぜか、関東地方にだけ
巨人化した百合若大臣の話として残っているのです。

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 北側から岩山を打ち抜いた矢もまた、
なぜかまっすぐに南へは飛ばずに、
大きく右に旋回して西に射線を変えています。

 そして下仁田町西牧を流れる
「矢川川」に落ちたと伝えられているのです。
なぜ突如、飛行ルートを変えたのかは不明なままです
(一説には、オウミ山に激突して方向を変えたという話もありますが)。


 常識で考えれば、
打ち抜かれた岩はそのまま
ふもとの村に落下するはずですが、
なぜかこちらも矢と同じ飛行ルートをたどっています。

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 これは推理ですが・・・
矢が岩に刺さったまま、下仁田町上空を旋回して、
そして、矢だけが矢川川(やかわがわ)の真上で抜け落ち、
岩はその先の御場山を越えて、
長野県境の手前で落下したのです。

 下仁田町から矢川川沿いに、
県道43号線を軽井沢方面へ北上すると
高立の集落を西へ出て、御場山登山口まで行くことができます。
ここからは車を下りて林道へ入ります。


 歩くこと約10分。
突然、目の前に剣先のように鋭くとがった巨大な岩峰が姿を現します。
これが星穴から飛び出した岩とされる「一本岩」です
その巨大さには驚ろかされます。
これは、星穴よりもはるかに大きいものなのです。
サイズが違い過ぎます・・・


 違うといえば、
何もかもスケールがちぐはぐな話です(笑)
足のサイズ、歩幅、矢と岩の飛行ルート、
そして落下した一本岩の大きさ。

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 何よりも不思議なのは、
矢を用いた百合若よりも、
おむすびで岩山を打ち抜いた家来のほうが、
どう見ても力持ちの大男であるはずですが・・・


 なのに彼のことは、
足跡も、打ち抜いた岩も、
伝説には何一つ残されてはいないのです。


 一本岩の手前に、
小さな岩山がありました。
もしかしたら、
これが家来の打ち抜いた岩なのかもしれません
振り向けば、裏妙技ははるかに彼方に霞んでいます


 すこし、壮大すぎる話ですが(笑)。
でもそんな荒行が有っても不思議ではないほど
ここ妙義山は、実に荒々しい男の山容が続いているところです。
是非一度、お出かけください


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