http://saradakann.xsrv.jp/y_key_1456d36d458ffacd.html

現代小説 更新中

「縁起達磨の小林山」

「縁起達磨の小林山」

大人の「上毛かるた」(4)小林山達磨寺

読み札(え)・「縁起達磨の小林山」



画像の説明


群馬県・高崎市にある、縁起ダルマの少林山

国道に建つ、少林山のシンボル奉納されたダルマたち


 むか~し~、むかし。
(日本むかしばなし風にお読みください)
※少し長めです。全文が引用になります。


 いまから300年ほど前。
「鼻高」と呼ばれるこのあたりには、
観音様をまつる、草葺きの小さなお堂が有っただけです。
9尺ほどの観音様は、厄除け・安産・子授けなどのご利益があるとされ、
お参りの人が絶えなかったようです。


 さて、その観音様にまつわるいわれです。
延宝年間(1673~1680)のはじめのころ。
大洪水がありました。碓氷川が大氾濫した時のことでした。
水が引けたある夜、村人が
川の中に何やら怪しく光る物を見つけました。


 不思議に思った村人たちは
夜が明けるのを待って調べてみると
どこから流れついたのか、奇異な黒光りする大きな古木でした。
引きあげてみると、お香のような良い香りがするのです
みな不思議に思い、霊木として観音堂に奉納しておきました。


 それから数年が過ぎた延宝8年(1680)の春。
一了(いちりょう)という老行者が、わざわざ訪ねてやってまいりました。
不審に思った村人がここに来たわけを尋ねると、
一了老人が不思議な夢の話をします。

 
 それによると、
あるとき達磨大師が夢枕に立ち
「一了よ、鼻高の聖地に霊木が有るから、
座禅をしているこの私の姿を彫りなさい」
と申されたので、はるばると訪ねてきたと言うのです。
村人はすぐにあの霊木だと気がつき、観音堂に案内しました。

 
 一了老人は涙を流して感激し、さっそく沐浴して身を清め、
信心を凝らして、ひと彫りするごとに五体投地の拝礼を三度する
「一刀三礼」という最高の彫り方で、
四尺ほどある達磨大師の座禅像を彫りあげました。

 ところがです。
達磨像を観音様と並べて安置しょうとしましたが、
大きすぎて収まりきりません。
困っていると、ある日碓氷川に、朽ちて大きな穴のあいた大木が流れ着きました。
村人はまた観音堂に運ぶと、
一了老人は達磨大師の厨子に丁度良いのではないかと思い、
入れてみると不思議にもぴたりと納まりました。

 
 村人たちは一了老人が心をこめて素晴らしい達磨像を彫りあげたので
「ありがたい達磨大師が、鼻高にあらわれたぞ!」と
噂をするようになりました。
達磨大師像のうわさは、たちまち近郷近在に知れ渡り、
「活燃(かつねん)大師※達磨大師のこと・の出現の聖地」として、
誰いうとなく、人々が「小林山」と呼ぶようになったそうです。


少林山の入口。本堂へ続く急な階段が見えます


 「達磨」に、七転び八起きの「苦難」はつきものです。
こちらの「小林山達磨寺」の生誕にも「難産の歴史」が残っています。

 
 貞亨(じゅきょう)元年(1684)。
「前橋風土記」に、「小林山ー碓氷郡鼻高村に有り」と記されています。
このころから、小林山として一般に知られていたようです。
前橋藩主がこの霊勝地を知り、領地の安全を祈願して、
ここにお寺を建てようとしました。

 
 しかし。当時の幕府は、「寺院法度」の方針をとっていたため、
新しくお寺を立てることへの規制は厳しく、庵室の類を立てることも、
禁止されていました。


 そこで藩主は、天下の副将軍、徳川光圀公に進言します。
中国からの渡来僧を小林山に迎え、禅の道場をひらくと提案します。
しかし、この禅僧が病で倒れてしまったため、計画が頓挫しかけます。
元禄10年(1697)。
天鍬(てんしゅう)和尚を迎えて、「小林山達磨精舎」と名づけ、
正式な寺院ではなく、禅の道場として開創します。


 そのため「小林山達磨寺」という名称はつかえず
「達磨精舎」「達磨禅窟」「達磨禅刹」などと称し続けていきます。


 正式に「寺」に昇格したのは、享保16年(1731)のことです。
高崎市箕郷町にあった長純寺の末寺である「鳳台院」が、白川の氾濫で流失したのを機に、
水戸の祇園寺の進言を得て、名義を譲り受ける形で「小林山鳳台院達磨寺」
が誕生します。


 江戸時代の古地図には、鳳台院として記載されています。
いつから「小林山達磨寺」になったか、いまだに解明されていません。


1年間の役目を終えたダルマが、たくさん奉納されていきます


大人の「上毛かるた」 へもどる

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional