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地産地消のはなし

地産地消のはなし

第一章「スローフード」と「地産地消」のはなし


「スローフード」との出会いについて

はじめに

ホウレンソウの畑です



 「ゆっくり食べよう」という意味ですが・・
実は奥のふかいはなしです。
スローフードを知ったのは5~6年目のことでした。


 休日のほとんどをゴルフに費やす少し前、
カミさんと二人で、明けても暮れても日帰り温泉三昧の頃でした。



 御承知の通り、群馬、栃木は関東の温泉どころです。
名湯、秘湯はもとより、各市町村に日帰り温泉の施設が有る
といっても過言ではないほどに、お湯には恵まれているのです・・


 温泉ブームの火付け役は、「ふるさと創生一億円」でした。
思いだした方もいらっしゃると思います、
使い道の矛先が温泉に向けられて、一気に温泉施設が増えたのです。
もともとこの一帯は、「火山の上に暮らして」いますので、
掘ればいくらでも、温泉は出るのです。


 近場の温泉施設から始まって
群馬県内を制覇して、栃木県に遠征を繰り返していた頃のことです
道の駅があちこちで目につくようにもなりました。
地元の農産物や特産品、郷土の文化を紹介するこの道の駅の出現は、
かっこうの休憩スポットであり、同時に
珍しいものを発見・発掘する格好の「道草」の場所でもありました。

 当時から「地産地消」には興味をもっていました。
地元の農産物を使用する度合いに応じて、星を入れて飾る
「みどりの提灯」制度も知っていました。


 ただし、JAが音頭をとってはいたものの、
いまひとつ浸透するわけでもなく、
流通に変化が見られるわけでもない状態に
「いまいち」の首をひねって、眺めているだけのことでした。

 その保留状態の「関心事」に、あらためて火をつけたのが
栃木遠征の途中で立ち寄った、道の駅でのパンフレットです。



「スローフード」の理念と考え方とは、



 それは、妙に地元食材にこだわったパンフレットでした。
路線図と、各店舗に紹介欄のほかに、囲み記事として
「スローフード」のいわれが書いてありました。
それはわずか3点の、みじかいコメントでした。
(記述自体も小さなものでした)
それを呼んだのも、たまたまのことです。

1 守る : 消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料理、
       質の良い食品、ワイン(酒)を守る

2 教える : 子供たちを含め、消費者に味の教育を進める

3 支える : 質の良い素材を提供する小生産者を守る


 納得してしまいました!
(この衝撃が、今日のホームページつくりの原点になりました。)



「スローフード」って、ゆっくり食べること?・・



 「スローフード」とは、
「ファーストフード」の対義語としての意味だけではありません。
「ゆっくり食べる」ということだけなら、そう解釈もできますが
もっとほかの要素もふくんでいます。


「食事くらいゆっくり食べましょうよ」
という、スローフードの提案は、1986年、
イタリア北部ピエモンテ州のブラという町で始まりました。
それが今日では、世界の38か国、130以上の都市で約7万人の会員を
抱える団体に発展したのです。
世界的な規模で拡大している「食の均一化」に警鐘を鳴らす団体です

 世界中どこでも同じ食物が売られている今の時代、
ファーストフードが当たり前になった時代に、
美味しい食卓をもう一度考え直そう、という提案を、この協会はしています。
史実として、1980年代にローマの名所の一つ、
スペイン広場に「マクドナルド」が開店したことで、
イタリアの食文化が食い荒らされる、という危機感を生み
「スローフード」運動につながったともいわれています。


 「スローフード」運動の理念と指針は
「人は喜ぶことに権利を持っている」というコンセプトのもと、
1989年にパリで開かれたスローフード教会の設立で宣言されたものです。


 その後には、
「美食とは何か」の問いかけからさらに発展して、
伝統の食事や、素朴でしっかりした食材、有機農業、健康に良いもの・・・
などに関心が向かうようになり、
人々から注目を集めるようになりました。


 日本でも一般に知られるようになったのは、
2000年ごろから浸透しはじめ、2004年10月に正式に
スローフードジャパンが設立されました。
最も新しい、食文化運動にひとつです。
第二章で、もうすこし詳しく紹介したいと思います。




手前の畑は収穫待ちのヤマトイモです。

第二章 日本のすぐれた食生活と、「地産地消」のはなし

すぐれた地域の食材を、子供たちに

ホウレンソウのアップです



 スローフードが
食生活にかかわる、ごく最近の
啓蒙運動であることは、
第一章で書きました。


これに似たものが、
日本の大正時代にも存在しました。


日本でうまれた「身土不二」(しんどふじ)とは、



 「身土不二」(しんどふじ)といい、
語源は仏教用語から生まれた、
(陸軍の医師が主幹する)食養運動のことです。
食事で健康を養うためには、
「地元の旬の食品や、伝統食が身体に良い」
という理論を展開した、「食養会」という組織です。
この考え方が引き継がれて今日の
「地産地消」運動のの原型になった、といわれています。




スローフードには


 「ゆっくり消化できる身体に優しい料理を、積極的に摂ろう」
「日々急がしくても、食事くらいはゆっくり味わおう」
という概念があります


 たしかに、「乾杯」をくりかえす中華圏の食事風景や
家族・友人たちとともにゆっくりと食事を楽しむ東欧諸国などの
食卓と食事のスタイルは有名です。
その反面、勤勉を優とする日本人は、
あまり食事に時間をかけない民族の、代表格でもあるのです。


 一般的に、和食には、コース料理はありません
ほとんどが、何品かまとめて「膳」に配置して運ばれます。
最初からほとんどの料理が食卓に並びます。
食卓を多くの食采で飾ることが好きな民族性もあるのです
(目で食べる、民族の代表かもしれません)

 しかし、一昔前までの和食の原点は、
「一汁一采」の”粗食”です。
それ以前は、穀物類の雑炊だったのです


 魚介類は食べても、
動物のたんぱく質は摂りません。(禁止されていました)
でもその日本型の食生活が、世界一の長寿の秘訣だというのです。
どうやら、日本型のスローフードの定義が、
別に必要になりそうな気配ですが、(笑)・・

 世界の各地で、気候風土も食文化も異なります。
まずは、スローフードの原点とその活動から、
学べるものを探したいと思います。



「スローフード」の実践例から・・



 同協会が出版した、
学校の教員向けのマニュアル本の中に、
こんな記述がありました。


「今世紀のビタミンの発見以来、食文化が分析学に変化してしまった。
食は大切な文化であり、良き歴史の産物でもある。
食を健康やカロリーという表現だけでなく、
なにか、それ以上のものとして、子供たちには伝えたい。」


 「何を食べてはいけない」という、
説教じみたはなしでは子供たちには通じない。
モラルや栄養学的な言い分は、大人たちの都合にすぎない。


 匂いや味の遊びを通じて、
子供たちは何が大切かを少しずつ理解をしていく。
だから伝統食から始める必要もない、
とっかかりは、チョコでも、コーラでもいい。
最終的に、伝統食に行きつけばいいのだから・・」
とまとめています。

 フランスでは、10年ほど前から、
「味のレッスン」という活動が始まっているそうです。
伝来の地元農産物が消えて行く現状のなかで、
地域の食材を使った料理を作り、小学校に提供しています。


 実際にハーブをかがせて香りを体験させたり、
生の野菜をそのままかじらせたり、
地元の食材をどのよううに調理したら美味しいか、また身体にいいのか
しっかりと教えているそうです。


 これらは、次世代を担う子供たちへの食育です
同協会が掲げる、食の教育の一環です。



日本型のすぐれた「食育」を紹介します



 似たような日本の実践例を、先日のテレビで見ました。


 地元特産の、「アジの干物」を油で揚げて、
学校の子供たちの給食で出しているのです。
皆さんも、だまされたと思って、一度アジの干物を
から揚げにしてみてください。


 絶品です!
骨から皮まで、すべて食べられるのです。
子供たちにも大好評でした。
「カルシユムを食べなさい」などと言わなくても、
子供たちは完食すると思います。
生きた食育そのものと、感心しました。
調理の発想も見事です


 ここに「スローフード」や
「地産地消」の大きな意義があるのです
造り手と、食す側の連携プレーにこそ、
運動としての意味があると思います。
造り手とは、生産者と調理する人を意味します。

 スーローフードの提唱する
「優れた地域伝来の、小生産者たちを守る」
この部分が、きわめて重要なことなのです
ここに食の原点があると思います。


 ゆっくり食べることも大切です。
風土に適した食材たちを守ることも大切です
その食材をつくる、生産者たちを守ることも大切です
食材を生かし、伝来の料理をまもることも、さらに大切です。


 こうした環境整備のなかで、子供たちは育つのです
食で育つ子供たちは、国の未来の姿です。


 いい未来を作りたいと思います。
第三章では、田舎から、
日本の地産地消のはなしをしたいと思います




大きく育ったネギの畑です




続きは、こちらからどうぞ

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