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白い悪夢・2014

白い悪夢・2014

群馬を襲った大雪が残したもの・2014年2月14日

img_1236269_37698527_4.jpg 画像の説明

史上初を記録した、大雪の翌日。快晴の前橋市内にて

『白い悪夢・2014 忘れられないバレンタイン』



 東日本を襲った、3.11の出来事からまもなく丸3年になります。
復興がすすまず、いまだに津波と原発による放射能の悪夢と記憶が鮮明なこの時期に、
北関東3県を、観測史上初の大雪が2度にわたって襲います。
2014年2月14日。平野部を襲った記録的な大雪が、埼玉、群馬、栃木3県の農家の
ビニールハウスを次々と倒壊させていきます。
私の住む太田市新田地区は、ほぼ全滅に等しい85%という倒壊率に達します。
内陸部の農地をまるで津波が直撃したときと同じような勢いで、ビニールハウスが倒れていきます。
この日、同じような光景が関東と甲信の各地で連続して発生をします。


 内陸部と言うこともあり、地震に強く、氾濫するような大きな河川もないために、
北関東3県は、昔から比較的災害には安全な地域と考えられています。
天災は皆無と考えられてきたこの一帯を、2月15日の未明から、衝撃が駆け抜けていきます。
私の住む新田地区は、ビニールハウスを使った野菜の生産が盛んです。
この春出荷が予定されていたキュウリやトマトの苗が、ビニールハウスの倒壊ととともに消失をしてしまいます。
一瞬のうちにすべてが消失してしまった農家の惨状と、ゼロから再出発をしていく復活までの全記録を、
農家の人たちとともに、ここに書き残しておきたいと考えます。

2014年2月14日。バレンタインデーの金曜日。



画像の説明


 関東地方一帯を夕方から、この冬2度目となる大雪が襲います。
先週金曜日に降ったばかりの大雪は、北側の日蔭と畑一面に真っ白なまま残っています。
誰しもが大雪に緊張感を持っていましたが、正直、油断もどこかに有ります。


 気象庁は先週に続き、大雪の警報を出しましたが途中から雨に変わるだろうと付け加えます。
「たいして降らないだろう」「雨に変われば、雪も溶けるだろう」という楽観的な見方もあります。
大型の発達した低気圧と、上空に侵入していた寒気団の威力は予想外に大きく、夕方の5時。
静かに降り始めた雪は、先週降り積もった畑を見る間に白一色に変えていきます。
車が行きかっている路面も、驚くほどの速さで白くなります。


 この時点でもまだ、この日の積雪に対する軽視と楽観が有ったようです。
観測史上まれにみる大雪と警告された平野部での積雪量を、誰も本気で信用していません。
雪が降り積もった翌朝。人々は信じられない光景を真のあたりにします。
以下、2014年の2月14日から15日にかけて、いったいこの一帯で何が起こったのか、
翌日の15日の新聞記事から、見ていきたいと思います。


2月15日・A紙

 急速に発達する低気圧の影響で14日深夜から15日にかけて関東甲信や東北が大雪となり、
東京都心で27センチの積雪を観測し、戦後4番目だった8日の記録に並んだ。
甲府市や前橋市など関東甲信各地で観測史上最多を記録。
大雪により新幹線や空の便の運休・欠航が相次いだほか、高速道路も
各地で通行止めとなった。

 気象庁によると、関東沿岸部では15日朝から雪が雨に変わったが、
関東甲信の内陸部などでは雪が強まった。
16日にかけては低気圧の北上に伴い、東北の広い範囲で、山間部だけでなく
平野部も大雪になる見通し。
同庁では引き続き雪や暴風、高波に警戒するよう呼びかけている。




同15日・B紙

 東海道沖を前線を伴った低気圧が発達しながら北東に進んでおり、
15日は関東甲信地方を通過し、16日には三陸沖を北上する見込み。
東日本では依然、雪が降っており、関東甲信地方は15日、
東北地方は16日にかけて大雪の予報が出ている。
東日本や北日本では非常に強い風が吹き、海は大しけになりそうで、
気象庁は大雪や暴風雪、高波に警戒を呼びかけている。

 甲府、山梨県河口湖、埼玉県熊谷、秩父、前橋で積雪の深さが
観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雪となっており、
15日午前4時の主な地点の積雪の深さは、河口湖126センチ、甲府101センチ、
群馬県草津98センチ、秩父82センチ、前橋54センチ、
東京都千代田区・横浜市25センチ、千葉市12センチなどとなっている。
関東地方の平野部の雪は次第に雨に変わってきているが、
甲信地方や関東地方の山沿いでは引き続き大雪となる見込みで、
16日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
甲信地方と関東地方北部の山沿い60センチ、関東地方北部の平野部10センチ、
関東地方南部20センチと予想されている。




同日・C紙

 過去100年で一番の大雪。
本州南岸を北東へ進んでいる低気圧の影響で、関東甲信は昨夜から雪の降り方が強まり、
今朝にかけて記録的な大雪になっている。
山梨県内はたった1日で約1メートル積雪が増え、午前7時は甲府で110センチ、
河口湖で138センチと観測開始以来の1位を更新している。
そのほか、秩父で96センチ、軽井沢で80センチ、飯田で72センチ、前橋で71センチ、
熊谷で62センチと、いずれも観測開始以来最多。
群馬県や栃木県の平野部、埼玉県の北部、茨城県の県西地域、山梨県ではあと2~3時間、
埼玉県の秩父地方は昼前にかけて、長野県の中部や南部は夕方にかけて
大雪が続く見込みで、気象台は大雪による交通障害などに警戒を呼びかけている。

大雪の影響と、大きな傷跡

画像の説明


 14日の夕刻から関東地方に本格的に降りはじめた雪は、同日のうちに、
早くも各地で、大規模な交通障害と車の立ち往生を引き起こします。


 国道事務所によれば、群馬県西部と長野県を結ぶ国道18号(碓氷バイパス)は、
15日午前0時半ごろから、チェーンなどの冬用装備がない複数台の車が動けなくなったため、
後続の200~250台の車が立ち往生していることを確認しています。
通行止めにして除雪を進めているが、解消のめどはたっていないと報告しています。


 さらに長野県では大雪の影響で国道18号線などで、
14日 の夜から少なくとも、800台から900台の車が動けない状況が続いていると有ります。
軽井沢町ではトラックや観光バスなどが立往生していて、車の周りや上に積もった雪を
下ろしながら車が動くのを待っている人の姿も見られます。
消防によれば、16日午前1時ごろ、立往生している車に乗っていた46歳の男性が
首の 痛みを訴えて、近くの病院に運ばれたというケースもある。


 国道事務所では除雪車を出して作業を急ぐとともに、立往生している人たちに
非常食や水、 ガソリンなどを配っている。
また長野県と山梨県を結ぶ国道20号線でも茅野市から富士見町までの間で通行止めに なっており、
300台から400台の車が立ち往生していると言う報告もあります。


 14日午後8時ごろ、静岡県裾野市の東名高速道路上り線の裾野インターチェンジ付近で、
複数の車が雪でスリップして立ち往生、後続の車が次々と動けなくなり、この結果、
約40キロにわたって20時間以上立ち往生する事態も発生します。


 想定外の規模となった大雪は、山間部に点在している集落の命ともいえる流通経路も、
次々と遮断をしていきます。
この時点で積雪が1メートルを超えた山梨県では、665世帯、約1200人が孤立。
静岡県で48世帯58人。東京都奥多摩地域で、266世帯、494人。
同じく檜原村で、327世帯705人が孤立。
群馬県の南牧村では、220世帯370人が孤立をします。
また、大雪が東北地方へ移動した翌日には、宮城県の丸森町で約800世帯が孤立をしてしまいます。


 被害が拡大をしていく中、もっとも特筆すべき傷跡を残したのが、農業における分野です。
大雪は施設で野菜を育てているビニールハウス農家を中心に、壊滅的な打撃を残します。
史上空前の農業被害と言われる規模に達します。
2ページ目以降から、そうした被害の実態について詳しく解説したい思います。




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 続きは、こちら
『白い悪夢・2014 忘れられないバレンタイン』

 

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