http://saradakann.xsrv.jp/y_key_1456d36d458ffacd.html

現代小説 更新中

第三章・第四章

地産地消のはなし

第三章・第四章

   「スローフード」と「地産地消」のはなし(3)

第三章 「すいとん」と田舎料理のはなし

群馬は、小麦文化の宝庫です

白菜のアップです



 群馬の粉文化は多彩です
冬場に、小麦の生産が
盛んだったことの名残だと思います。

 稲の収穫後に、
田んぼには、たくさんの小麦が作られました
米麦農業の時代の、あたりまえの風景でしたが、
今では、まったく見ることができませんん。



 うどんを筆頭に、
B級グルメで売り出し中の、東毛の太田市の焼そば。
織都の伊勢崎市を中心に、焼まんじゅう。
西毛や北毛などでよく見られる、お焼、などなど・・
そのうちから、今日は「すいとん」を紹介します。
すこしアレンジを加えた、居酒屋バージョンです



田舎風「すいとん」の作り方



 粉は、強力粉と薄力粉を半々で使います
強力粉は多めになると、モチモチ感はありますが、少し堅めです
減らせば、さらっとした食感に変わります。
どちらも好みで加減してください
うどんにするわけではありませんので、軽く捏ねつけます。


 粉を入れたボールに、
少しずつ水を加えながら、スプーンでかき回してください
スプーンで充分です、手で混ぜる必要はありません
鍋に入れるときにまた、スプーンで適量ずつ投入する時にも使いますので・・
手でちぎることもあります
「ひっつめ」とか「つめりっこ」などとも
呼ばれた料理なのですから・・・

 野菜はたっぷりと使います。
ごぼうは笹がきにして、必ず使いますが、
それ以外の野菜は、冷蔵庫の残り物を総動員してください。
それぞれを適度な大きさに切ったら、
すべての野菜をフライパンで、軽く焦げ目がつくまで炒めます
すこしゴマ油も使うと香ばしくなります。
ダシは、お任せです(笑)

 炒めた野菜の香ばしさを邪魔しないように、
薄めに醤油で調味します。
捏ねた生地は、鍋が沸騰してから、
食べやすい大きさにして投入します

 生地に火が通れば、出来上がりです
寒い夜には身体を温めてくれる、安上がりの一品です。



「田舎」の定義について・・



 すいとんのはなしではじまりましたが、
今日も、スローフードと地産地消のはなしです


 「すぐれた伝承の食材や、料理も大切にする、」とあります。
日本流に解釈すると、田舎料理や郷土料理なども
その対象ということになります
田舎の話なら18番です
(急に元気になりました・・笑)


 よく、田舎者とか、田舎っぺ・・などといわれますが、
その、「田舎」の定義について調べてみました。
農村・漁村・山村のように、
「人口や住宅がまばらで辺鄙な地域を指す」とありました。


こんな記述もありました


 「特に、東京からそれほど遠くないのにもかかわらず、
広大な田園風景が広がっていて、
多くの住民が東京では理解されない方言を話す
茨城県や栃木県などが、典型的な「田舎」として
都市住民の田舎イメージに大きく影響した」
とあります。
 よかった、群馬は田舎じゃぁないんだ!
そういう問題では、ありません(笑)
引用にあった栃木・茨城の皆さん、申し訳ありません・・

 どこが田舎か、ということではなく、
これからが本題です。



田舎の「郷土料理」のはなし



 食生活の一番の問題が、食材の調達です
いまでこそ、遠隔地からさまざまな食材が輸送されてきています。
冷凍技術や流通機構の整備によるものですが、
昔はそうはいきませんでした。
 地元での調達が大前提です。
この大前提が、地元特有の郷土野菜と郷土料理を生みだしました、
俗に言う「田舎料理」のことです。


 元来、野菜は鮮度が命です
美味しさも栄養も、すべて鮮度のなかにふくまれている、
と言い切っても過言ではないと思います。
ここからさらにすすんで、保存のための
知識や技術・技法が発展します

 土に埋めたり、雪の下や、屋内の土間に寝かしたり、
さらに調理・加工して、保存食の形でも蓄えました。
各地のそれぞれの気候風土のなかで、
これらの知恵と技術が蓄積されてきたのです。


 食材の宝庫は、食の宝庫です。
こうして郷土の食材と料理は、
長年にわたる食の歴史を生き抜いてきたのです
都会で洗練されたかずかずの料理たちも、実は、
これらの田舎から上京して住みついた人たちが持ち込んだものの、
集大成とその完成形なのです。



郷土料理とは、



 郷土料理の定義では
「その地域特有の産物を、その地域独自の調理方法で作られた料理」
とあります。
家庭料理とは少し異なり、
農漁村や山村地の「ふるさと料理」のことを指しています


 郷土料理はさまざまな制約のなかで育ってきた料理です
気候条件や地理的条件により、
採れる食材や、使える調味料にも制約がつきまといます。
かぎられたなかでも、
発汗を促すための香辛料をたくさん使ったり、
生薬やハーブなども使って、より健康にすごせるための工夫もされました。


 すこやかに育ち、暮らしていくために
工夫され、守られ続けてきた郷土の料理の中に、
今日の、スローフードや地産地消の原点が見え隠れしています




ムラサキキャベツです

第四章 「身土不二」から「地産地消」へ

身土不二(しんどふじ)とは、

黄色い芯の白菜です



身土不二(しんどふじ)。

 身は、今までの行為の結果をあらわし
土は、身がよりどころにしている
環境をあらわして、
切り離せないという意味をあらわす、
仏教用語です。


 1907年(明治40年)に、
発足した「食養会」は、
「その土地、その季節の食物が健康に良い」
という、食が健康を養うという
独自の理論を展開しました。
近代の、食生活改善の先がけのひとつです

群馬の郷土食・焼きまんじゅうを紹介します



 本題に入る前に、群馬がほこる(?)
郷土料理のひとつ、焼まんじゅうを紹介します。
群馬県人ならだれでも知っているものですが、
おそらく隣接県では、知らない人の方が多いという、県内限定の一品です。
例によって画像はありません!
連想してください、(笑)

「焼まんじゅう」


 小麦粉に濁酒(どぶろく)を入れて、
その麹で発酵した生地を、団子状にして串にさし
(甘辛い)味噌ダレをぬって、火にかけ、
焦げ目をつけて作ります。
発祥は諸説ありますが、150年以上の歴史があります


 養蚕業や絹織物業が盛んな群馬県で、
繊維関係の商工業者達の交流から広まったといわれています。
初市や花見、夏祭りなどの行事などで
必ずと言っていいほど屋台に並びます。


 最近では味の種類も増え、
あん入りの焼きまんじゅうも登場しました
また、町おこしとして織都・伊勢崎市を中心に、B級グルメとして
全国にむけて発信し始めました。
口いっぱいに頬張ったときに・・・
懐かしい子供の頃を思い出させてくれる、
群馬県人ならではを実感させてくれる、郷土料理のひとつです。



「地元のものを、地元で食す」ことの大切さ。



 昭和に入ると
「地元の食品が体にいいという考えは、仏教にもとずく日本の伝統」
という考え方が、有機農業や自然食販売業、
生協運動などの分野で広がりはじめます


 昔から、4里四方のものを食べて暮らせば、健康でいられる、
とよく言われてきました。
流通の便も悪く、保存にも苦労した時代のはなしです。
このころには、気候風土にあった野菜達が、そろぞれの地域で
それぞれの方法で栽培されていました。


 旬の食材は栄養価も高く、
新鮮な食べ物は美味しく栄養の損失も少なく済みます。
「地元の食材を地元で食す」のは、当たり前のことでした。
しかしその反面、
例えば、海なし県に育った幼少期の「海の幸」といえば、
開いたサンマか、アジの干物ばかりで、
たまの、「マグロの刺身」は、とっておきのご馳走でした。

 流通の広がりが、食生活を変え始めます
鮮度がいのちの野菜たちも、流通の長旅に備えて、
その体質を変え始めました。
広域化する流通は、従来からの食生活を
その根底から変革し始めたのです。


 交易と流通は文化の進歩と変革を、
ほとんど同時にもたらします


 余談ですが
情報も流通する時代にかわりました。
黒電話しかなかった時代から見れば、
今日の情報端末の充実ぶりには、驚異を覚えます。
人と人との交流の形まで変えようとしているのです
(そんな気がしてならないのですが・・)



「身土不二」から「地産地消」へ



 この身土不二の思想は、やがて地産地消に引き継がれます
地産地消事業の発足は、1981年(昭和56年)です


 伝統食を改善しながら、農家の高齢者や
女性たちの生きがいと所得を向上させる目的で始まったのです。
その中心は、生活改良普及員です
特産物の栽培を勧め、栄養価のたかい味噌の作り方を指導したり、
伝統文化の保全のも尽力しました


 伝統の良い部分は残しながらも、
塩分過剰やビタミンの不足があれば改善する指導もおこないました
もともとが遅れ気味な
農村の食生活の改善と、生活水準の向上、
伝統ある特産物の擁護や普及などに力点がおかれてきたのです


 消費する側からの注意喚起ではじまったスローフードと、
農漁村対策から、はじまった地産地消運動の違いがここにあるのです。


みどりの牧草の畑の様子です


地産地消のはなしへ、もどる



powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional