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アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)

アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)

アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)
  第一章(1) アングラ劇団があった頃

アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)
■群馬県西部にある、榛名湖です。

アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)


 「今度会う時までに俺が
 ウィリアム・シェイクスピアだって驚くような、
 凄い脚本を書くから、それまでの小休止としようぜ。
 田舎で演劇をやろうなんて、時代が・・・10年早すぎた。」




 座長の鶴の一声で、アマチュア劇団「創芸」が
たった2年間の活動に終止符をうち、突然解散をしたのは
1970年の春のことでした。

 
 1960年代の後半から
1970年代の半ばにかけては、
都市部を中心にアングラ小劇団が相次いで台頭し、
小劇場ブームが、日本中を席巻しました。
その代表格の一つが、天井桟敷 (てんじょうさじき)で、
寺山修司が主宰して、演劇実験室を標榜し、
その後のアングラ演劇のけん引役になりました。


 他には、状況劇場の唐十郎。
早稲田小劇場の鈴木忠志。
黒テントの佐藤信などが有名で、これらを指して、
アングラ四天王と呼ばれていました。


 この時代に最も活力のあった芸術分野が、
こうした小劇場を中心に、精力的に上演された「アングラ演劇」でした。
数えることが不可能なほど、大小の劇団が日本各地に出現をしました。
こうした中から、やがて次の時代を担ったTV俳優や映画俳優、
脚本家や演出家などがたくさん誕生をしています。


 アングラ演劇のスタートは、
年表によれば1965~66年頃ですが、世上に上ってくるのは
68年くらいからのことでした。


 私がその存在をはじめて知ったのは、新宿の花園神社で
奇天烈な演劇が行われている事を取り上げた、
小さなスポーツ新聞の記事からでした。


 ほぼ、おなじ時期に、渋谷では天井桟敷がオープンをしました。
その奇抜な外装と、鬼才詩人と呼ばれた寺山修司が
何か始めたということで、少なからぬ注目を集めました、
当初は小劇場運動と呼ばれましたが、すぐに「アングラ演劇」と言う
呼び方が定着をしました。


 私が頻繁にそれらを見るようになったのは、
69年のあたりからでした。
最初に見たのが、当時68/69と名乗っていた
(黒テント時代前の)佐藤信が演出をした「鼠小僧」でした。
圧倒的に完成されていたその演出ぶりには、
驚ろきとともに強い感動さえ覚えました。


 それがきっかけで、
とにかく場所を選ばずに、
沢山のアングラ演劇を見るようになりました。
当時は入場料も安く、混んでいたのは唐、寺山、鈴木忠志くらいでした。


 アングラ演劇の活況ぶりは、
既存の劇団にも大きな衝撃を与えることになり、
そちらの方でも、数多くの新しい試みがなされるようになりました。




 しかしアングラ演劇の活況は、
1970年代いっぱいで、ほぼその終焉を迎えました。


 一部はTVや映画、商業演劇などに呑み込まれてしまいました。
また人気俳優のTV出演が、劇団の運営を難しくさせ、
脱退騒ぎなども目立ってきました。
先頭に立って頑張ってきた世代が40歳代にさしかかり、
劇団を継承する形での世代交代が難しかったこと
なども原因としてあげらているようです。


 さらに寺山修司の死(1983年)が
幕引きした部分も、相当にあると思われました。
アングラの熱狂は、こうして10年そこそこで消失をしてしまいました。
一般には、アングラ四天王の時代を第一世代と呼び、
つかこうへいを第二世代として、
それ以降の部分を、第三世代と呼んでいます。




 あれほど激しかった学生運動も
いつしか鎮静化をして、戦争を知らない世代が
髪を切って、大企業や地方の公務員へと就職を始めました。


 これから書きすすめる「舞台裏の仲間たち」の出来事は、
(多くの若者たちから圧倒的な支持を得てきた)フォークソングの題材が、
反体制や、反戦から、明るいラブソングにと、
衣替えを始めた頃の話です。


アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(1)

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コメント

  • おはようございます♪


    寺山修二!!
    懐かしいですねぇ
    確か・・・詩集を買った記憶があります(*^▽^*)


  • Re:おはようございます♪


    >凛ママさん

     おっ、ママさん。
    いいねぇ、・・・詩人だな~(笑)



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